無症状の妊婦はPCR検査を受けてはいけない、3つの重要な理由

無症状の妊婦はPCR検査を受けてはいけない3つの重要な理由

2020年6月3日、助産師さんにより、すべての妊婦さんへのPCR検査の実施を求める2140筆の署名が、内閣府と厚生労働省に提出されました。これにより、厚生労働省は妊婦さん本人が希望した場合、無症状でも自己負担なしでPCR検査を受けられるようにする方針が出されました。

参考:「陽性」判定なら帝王切開も 妊婦が悩むPCR検査|朝日新聞

既に一部の自治体では、すべての妊婦さんを対象とする検査が始まっているところもあるようです。

ですがそれ、ちょっと待ってください!

そもそもPCR検査自体正確性にかける上、なんの意味ももたらしません。新型コロナウイルスの存在自体があやふやなのに、もし無症状にも関わらず「陽性反応」が出てしまった場合、妊婦さん・赤ちゃんにはリスクが大きすぎます。

妊婦さんには全くメリットがないことを知ってください。検査は安心のためではなく、本当に必要なときに受けてください。

PCR検査は新型コロナウイルスにはなんの意味もない検査

PCR検査では、うずらや新品の綿棒、パパイヤ、ヤギ、ガソリンなど体内に潜むウイルス以外からも陽性反応が確認されています。

そして、正式なPCR検査キットにも掲載されていますが、陽性になったからといって新型コロナウイルスとは限りませんし、むしろ新型コロナウイルス以外のウイルス(普通の風邪、インフルエンザ、アデノウイルス他)によるものの可能性が高いこともわかっています。

陽性であっても、これをもって新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と診断してはいけないし、ましてや治療の根拠としてはいけないというエビデンスも出されています。

詳しくは下記記事をご覧ください。

報道されない新型コロナウイルスのPCR検査の真実

報道されない「新型コロナウイルス」PCR検査の真実

2020年7月18日

新型コロナウイルスには、PCR検査はなんの意味ももたらしません。

無症状の妊婦はPCR検査を受けない方がいい理由

その1:過剰な医療対応を受ける可能性がある

新型コロナウイルスにおいては、妊婦さんが普通の人より重症化しやすいと言われていますが、それに関してなんの根拠はありませんし、海外では胎児へのウイルス感染症例が報告されていますが、それも新型コロナウイルスによるものなのか、根拠は出されていません。

この母子感染に関しては新型コロナウイルスに関わらず、例えば風疹・麻疹・水疱瘡・帯状疱疹・梅毒・HIV・B型肝炎・クラミジア・単純ヘルペス・トキソプラズマなどあらゆるウイルスでも可能性はあります。

確かに従来の風邪同様、肺炎にかかった場合妊婦は重症化する可能性はあります。ただ、感染がわかったからといって特に治療の方法が変わるわけではありませんし、対症療法で対応されます。また、偽陽性により過剰な医療対応を受ける可能性もあります。そうなるとリスクしかありませんよね。したがって検査を受ける医学的意義がありません。

その2:陽性者になると不必要な帝王切開となる可能性がある

現時点で COVID-19 感染のみで帝王切開の適応にすべきとする根拠はありません.しかし,施設の感染対策に割くことができる医療資源,肺炎など妊婦さんの全身状態に鑑み,分娩管理時間の短縮を目的とした帝王切開を考慮してください

出典:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応(第四版) |日本産科婦人科学会

日本産科婦人科学会は新型コロナウイルス感染のみで帝王切開にするべきではないとはしていますが、実際には帝王切開を推奨していることがわかります。こちらの文書はガイドラインに準じた扱いであるため、各産婦人科もこちらに反した方針をとることは難しい、とのことです。

帝王切開が必要な方ももちろんいらっしゃいますし、悪いこととは全く思いません。ただ今回の帝王切開の理由は、妊婦さんや赤ちゃんの重篤化を防ぐという目的ではなく、医療従事者の感染・院内感染を防ぐ意味合いが強いです。

確かにその産院自体が閉鎖になると大変なので、その処置が必要なことはわかりますが、偽陽性者が含まれている可能性があるとすれば、どうでしょうか。

帝王切開は決して安全にお産ができる方法ではなく、経膣分娩よりも5~10倍のリスクがあると言われています。

✔︎ 長時間ベッドに横たわることでの肺血栓塞栓症のリスクが高まる
✔︎ 出血・感染・麻酔による合併症の可能性
✔︎ 次回妊娠時に前置胎盤になりやすい
✔︎ 次回妊娠した際、普通分娩を選択したときは子宮破裂のリスクが上がる
✔︎ 体質によっては術後傷口が、痛んだりケロイド状になる
✔︎ 赤ちゃんの肺に羊水が残ってしまい、新生児一過性多呼吸になりやすくなる

などなど、相当なリスクを含む開腹手術であるので、本当に必要なケースにのみ帝王切開は行われるべき施術であり、安易にすべきではないと思います。

実際、新型コロナウイルスよりも妊婦さんに対して重症化することが明らかなインフルエンザでさえ、帝王切開することは通常ないのです。

その3:帝王切開後は赤ちゃんと2週間隔離され、強制断乳になる

母乳にウイルスが含まれるという報告もありますので,新生児は完全な人工栄養とし,母児双方とも PCRでウイルスが陰性となるまで母体との接触は避けてください

出典:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応(第四版) |日本産科婦人科学会

生まれてから10日くらいまでの母乳を「初乳」といい、黄金の液体と呼ばれます。生まれて間もない赤ちゃんからすれば、初乳はお母さんからの大切な贈りもので、免疫系の構築において重要な役割を果たします。

お母さんのお腹の中で守られてきた赤ちゃんは無菌状態で生まれますが、外の世界に出て新たな環境に対応するための準備が必要で、初乳により免疫をつくり、ウイルスや病気から守ってくれます。

✔︎ 初乳に含まれる白血球により、あらゆる感染症から身を守る
✔︎ 消化管系と呼吸系の内側の膜となり、お母さんがすでにかかったことのある病気から赤ちゃんを守る
✔︎ 新生児横断のリスクを減らす
✔︎ ビタミン・ミネラル・マグネシウム・亜鉛が豊富
✔︎ 成長と発達に役立つ

とはいえ、母乳の出具合は個人差が大きく、母乳が出ない・薬を飲んでいるからあげられないからといって悪いことはなく、完全ミルク育児でも赤ちゃんはきちんと育ちます。

ただ、母乳がせっかく出るのに強制断乳となると、母体にとても負担がかかります。分泌のいい人は搾乳しなければならず時間も手間もかかり、乳房が張って痛みがでて乳腺炎や乳腺膿瘍になるリスクもあります。

そして完全ミルク育児になり、母乳育児に移行することは難しいでしょう。

さいごに

実際に存在するのかもわからない新型コロナウイルスに躍らされ、立ち会い出産もできず、一人で出産に挑まなければならなかったり、病院によっては親族の面会も難しい今の状況。科学的にも乏しいエビデンスにも関わらず、新生児にフェイスガードを着用させたり、分娩時にマスクを着用させたりする病院も実際にあります。死にますよ。

世の中がおかしな方向に進んでいることを、もっと自覚し動いていかなければなりません。赤ちゃんの身を守れるのは、これから出産するお母さんです。分娩先の病院できちんとお話を聞き、ご自身の納得のいく出産をしてほしいです。

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